底面ろ過水槽-3(タイドプール再現には底面×2基が良い)

底面ろ過水槽

底面2基フィルターの経過

  • 目詰まり状況
    ①底面フィルターの戻し水流はセット時の水流を保っており順調に推移している。(7日程度経過しても水量低下は認められない)
    ②1基の時は3~5日程度で水流が低下し滴る状態まで低下していたので違いは明確⇒ ※セット時に底面フィルターに隙間なく8Dマットを敷き微細砂がポンプに吸い込まれるのを防ぐ事が重要
  • 水槽内品質(Tetra Marine)
    ・pH 8.2 ⇒ 通常は8.5程度であるので水槽内の生物ろ過バランスが崩れている
     ※ 底面フィルターの弱点はフィルターメンテを行うと好気性菌等ろ過バクテリアやベントス等の生物ろ過層に大きなダメージを与え水質が回復するまでに相当の期間を要する事である。
    次を参照:底面ろ過のデメリット
    ・KH  20°
    ・Ca   400mg/l
    ・硝酸塩 0.5mg/l
    ・亜硝酸 10mg/l 
  • 透明度は高いものの煌めくようなキラキラ水質には至っていない。

設置後のまとめ

  • まとめ
    ・写真の様に小さいケヤリのポリプも開いており水質は概ね良好と言える。
    ・ただし、理想とするキラキラ煌めく水質までには至らない。
    ・生物ろ過層のバランスを保つ事が水質維持には大切
     次を参照:生物ろ過の大切さ
  • 課題
    ・底面ろ過はセッティングによりろ過能力がぶれやすいシステムと言える⇒ ※如何に底面フィルターにマットを密着させ、敷き砂を厚めに置いて微細砂を水中ポンプに吸いこませない事が大切。
    ・水質は向上しているが経過観察を継続。

底面2基の1ケ月後の状況

  • 底面ろ過フィルターの弱点である汚泥や微粒砂の咬みこみにより・・・3回/Mダウンが発生している。予想はしていたもののセッティングの問題はあるが底面フィルターの選定もあるように思える。

    今回は「カミハタ リオボトムフィルター」(スペック:対応底砂粒径 2mm↑ 吐出 3.6L/min)×2基 ⇒ 小型水槽 30L~40Lを想定すると水槽容量/4~5分置換となる
    ・・・を使用した。
    構造がシンプルで噛みこみのリカバリーもマグネットインペラーを本体から外し綿棒等で詰まった砂等を掻き出すだけで簡便でありリカバリー時の水槽へのダメージが軽減されると考え選定した。
    ⇒ 小型水槽でベントス重視の設定をする場合はベントスの生育環境を考えると粒径はもう少し細かい方が良いが、ベントス環境を重視すればするほど砂噛みが多くなりリカバリーでの微生物ダメージとはトレードオフ関係なので現状では簡易リカバリーを選択した。
    ※ 水槽内の生物叢が活性化(特にベントス=ワーム類)してデトリタス↓を期待して現状維持とする
  • 水槽内の状況
    ①テトラ マリンテスト結果
    pH 8.2 KH 10° Ca 450 硝酸塩 0.5 亜硝酸 10↓ 
    水質としては概ね順調に推移している
    それまでに、天然海水で2回・・・水槽容量の約1/3程度換水 合わせて採取した海藻を追加
  • 概ね良好であり下の写真の様に採取した磯スジエビも良い状態で一部緑藻も生えだしタイドプールらしくなったのでそのまま観察していく。

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